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たんぽぽ日和

2018年11月

おほほ、おはようございます。

朝9時に予約を入れたSさんです。

86歳、初めての方。

前の日、

「もしもし、わたくし(私の事はわたくし、と言われます)Sの家内で、生前主人がそちらでマッサージを受け、お世話になりました」

「Sさん・・」

記憶にありません。まあ、私の事ですから忘れているのでしょう、後でカルテで確認します。

「そうですか、ご主人はいつ亡くなられたのですか?」

「2年前でごさいます。ご報告が遅れまして」

「はあ、それで、どうされました?」

「実は、息子の事でご相談したいと思いまして・・」

「ごめんなさい。今治療中で、あとでかけなおしますね」

「そうでしたか。夜こちらからかけさせて頂きます。」

 

そして夜、電話があって、50代の息子さんが薬物依存で困っている事など、ご相談がありました。

「息子さんとこちらに来られる事はできますか?」

「それが、引きこもっておりまして、私だけ伺ってお話しできるでしょうか?」

困ったなあ、カウンセラーではないしなあ、でもこの方を治療しながらだったら相談できるかなあ、と思って、翌日朝一の予約をした訳です。

 

こちらには、行き方をよくよく説明して、最寄り駅からタクシーで来て頂くことにしました。

ところが・・

「どうも大分先まで来ちゃったみたいで、降りてもよくわからないんです」

え〜!

「そこからなら、来た方向に引き返してください。」

と、道順を説明するのですが、

「回りがうるさくて、電話の声が聞こえないの。もう一度おっしゃって。はあ?」

やりとりの後、

「もう疲れちゃったわ。ちょうどここに座るところがあるから、ここで待ってます」

え〜え〜!(汗)時間ないのに!

 

大急ぎで自転車でそこまで行くと、イラストみたいに、ちょこんと座った可愛いおばあさんが、ニコニコ笑ってお辞儀されました。

「おほほ、おはようございます!」

 

「私どこもわるくなくて、お薬も飲んでないんです」

「まあ、86歳では珍しいですね」

「健康だけが取り柄。おほほ」

息子さんのことをあれこれ話しながら治療しました。首を施術すると、ぐっすり眠られていて、終わると、

「マッサージって、初めて受けたけど、気持ちがいいものですね。主人も通うはずです」

「それが、カルテをさがしましたが、どうやらご主人を治療してないようなんですよ」

「まあ、じゃあ、どうして主人のメモにあったのかしら」

「不思議ですね」

「でも、主人から聞いていて、娘さんがいるでしょ?小学校に通っている・・」

はあ?

「いえいえ、娘はいるけど・・会社員です」

「奥様も治療されているんですね、今日はご主人は?」

「実は今日、主人の祥月命日でして、亡くなって丸22年になります。ご主人は男の治療師さんにマッサージされていたのですね」

「そうです。まあ、まあ、なんてことかしら」

このあたりで、ご自分の勘違いにようやく気づかれたようです。

 

「でも、縁なんですよ。主人の命日に来られたことなんか、何かいいことが起こる兆しかもしれません。息子さんの事はご心配でしょうが、これからはもっとご自分のことを大切にしてくださいね。お身体、とてもお疲れでしたよ」

「そうね、身体も心も軽くなった気持ちがします。また寄せてください」

そうおっしゃって帰って行かれました。やれやれ、でした。^_^;

 

どうでもいいことなんだけど・・σ(^_^;)

八月の台風のある日、交差点で出会った人が話しかけてきて、その人が男性か女性か分からなかったという、ホントにどうでもいいブログを書いたのですが、とうとう分かりました。

 

同じ交差点近くで会いました。

女性でした。

険しい表情は、こんなステキな女性でも一変させるものですね。でも、きっと喫煙者でしょうね。あの声はいけません。

でも、なんかスッキリしました。

ステキなイタリア航海旅の話

私の旅ではなく、治療室に来られるKさんの話です。

 

先々週、イタリアの旅から帰ってきたばかりのKさん、話したくてたまらない、こちらも聞きたいと、治療中ずっと旅行の話に花が咲きました。(^。^)

 

Kさんが、ツアーで行ったイタリアの旅は、船で巡る5泊の船旅でした。

豪華客船とはいえないけれど、そこそこの大きさで、レストランやプール、劇場、カジノなどもあり、イタリア各地を港からまわったそうです。

ほとんどが外人で、やはりイタリア人が多く、日本人は100人ほど。うち、Kさんのツアーは20人くらいで、ちょっと変わった趣向があったのです。

 

それは、5日のうち、2日は海を航行しているのですが、その間、日本文化を紹介して、楽しんでもらおう、というプランが盛り込まれていたのです。

折紙の折り方を教えたり、ケン玉、習字、そしてKさんは着付けができるので、浴衣を着付けてあげるプランに参加しました。

大盛況だったそうです。

 

20枚用意された浴衣と帯を、順々に外人さんに着付けていきますが、外人さんは大はしゃぎ、1人10分と決めても、なかなか脱がなくて困ったそうです。(^^)

船室の友だちに見せたいと言って、出て行ってしまう人や、着物を売ってほしい、と、ねばる人も。

体格がいいですから、中には横綱級の人もいて、帯が結わけなかった人もいたそう。(^○^)

もう、想像するだけで、楽しい!

 

習字も大人気で、墨につけた筆で、外人さんの名前を漢字にして書いてあげるそうです。

例えば、メアリさんだったら、「目亜利」と書いてプレゼントするわけです。

 

そんな交流会をしながらイタリアを船で巡るツアー!

そんな旅、私も行ってみたい、と聞いていてワクワクしちゃいました。(^。^)

 

できました!(^^)

9月に飛ばされた看板を新しく書き直しました。

 

まあ、手作りですからこんなものです。

やんなきゃなあ、とぐずぐずしていましたが、書き上げる時は、一気。フリーハンドです。

 

ああ、学園祭の時もこんな風に看板書いてたなあ。(^^)

 

友だちが来て、コンクリートの塀に、以前のように打ち付けてくれることになってます。

 

お金がないから、HPもチラシも、なんだって手作りのたんぽぽさん。

「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」の戦争中の標語は、そのまま私の生き方なのです。

 

今、詩集を安く作るよう、印刷屋さんに交渉中。これもどうかうまくいきますように!

友あり遠方より来たる

国文科のクラス会があって、それに出席するため、旧交を温める3人会も兼ねて、友だちが静岡からやって来ました!

 

毎年私の家で合宿する集まりは、10年ほど続いていて、その前はそれぞれのお家に行ったり、旅行したりと、結婚育児など挟んで集まれない時もありましたが、なんと40年以上続いています。

 

2人は短大時代の友人ですが、仲良くなったのは、20歳短大を卒業して、同じ就職先で出会った事に始まります。

「A宣伝研究室」。小さな編集プロダクションで、社内報やパンフレットなどを作っていました。ここで意気投合、得難い友情を培いましたね。^_^

 

「てるちゃん」は、娘とその子供(中学高校の孫)と、独身の息子と暮らしています。4年前にご主人を亡くし、富士山の裾野で農作業に勤しみながら、葬祭センターでパートもしています。その前は高校の教師でした。自称陽気な農婦ですが、波乱万丈の人生を送ってきた肝っ玉母ちゃんです。

 

私と同じ名前の「ひろちゃん」は、学生時代から美人の誉れ高い人で、子供たちも所帯をもって離れて暮らし、病気がちのご主人と悠々自適な毎日を送っています。趣味は多彩。二胡、英会話、茶道などなど。天然で優しい人柄だけど、「モテ自慢」がタマニキズ。(^^)今回も学生時代ちょっと付き合っていた人からプレゼントが届くのに困っている、そうです。へっ。( ̄^ ̄)ゞ

3人に共通なのが、陽気でおっちょこちょいで、「話し好き」。よく食べ、よく飲み、よく語り、よく笑って3日目に解散しました。

2日目、地元の天然温泉で4時間もすごしましたが、ここでてるちゃんが仕出かした事件は、もう特筆に値する出来事でした。

ナント、間違えて男湯(脱衣場)に入っていってしまったのです。近眼の彼女、すまして自分のロッカー(と思える場所)に直行、ふと隣を見ると、男性のお尻・・キャー!あり得ない!

「あ〜ら、間違えちゃった!ごめんなさい」と慌てて出てきたそうですが、さすがに少し落ち込んでた。まあ、レストランでビールを飲む頃には豪快な彼女に戻っていましたが。(^^)

また来年も会おうね!と約束して新幹線に乗って行きました。