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たんぽぽ日和

2017年6月

素晴らしき難聴教育の母

 

たまたま前のブログが、難聴の息子の話でした。

書きながら、

「金山先生はお元気かな?」

と考えていたのですが、昨日当時の難聴教室の会長だった方から電話があり、

「金山先生が亡くなられたのはご存知?」

ええ〜〜!

ついては偲ぶ会を開くので・・というお話で、本当にびっくりしました。

 

金山千代子先生は、難聴教育の母とも言うべき方で、私が必死に2、3歳くらいだった息子に言葉を教えようとして、逃げ回る息子との間に溝を作ってしまった頃、2人を救って下さった恩人でもあります。^_^;

 

補聴器をしての口話法、それだけではなく、あらゆる方法を使って、聴児とのインテグレーションをすすめられた先生です。

子どもの目線で、心を通わせながら言葉を紡ぎだす、いつも優しく穏やかで、子どもたちは先生が大好き。もちろん、親も。(o^^o)

金山財団を立ち上げられ、たくさんの本を出版されました。

 

晩年は、老人ホームで過ごされましたが、89歳、老衰で眠るように亡くなられたそうです。

最後にお会いしたのは、8年ほど前でしょうか。産まれたばかりの息子の長女を抱いて下さいました。

 

「先生に、『ひらもとの人生道』見せたかったな」

息子のラインに、何度もうなづく私でした。

 

先生、本当にお世話になりました。ゆっくり休んでくださいね。けっして忘れません。合掌

 

6月に紹介したい本

 

今月はこの2冊を選びました。

と言っても、左の「ひらもとの人生道」は、息子の出版した漫画エッセイ第1弾。

小さな地元新聞に書いているものをまとめたものです。

生い立ちから、家族のエピソード、旅先の出来事などを書いていますが、そのテーマは、

「聴覚障がい者から見た世界」

です。

 

息子は、大難産で3日かかって産まれましたが、その時使ったかん(金偏に甘・・見つけられませんでした^_^;)子、カンシというハサミのような器具で頭を挟んで出てきた結果、聴覚がダメになってしまいました。

今は使っているのかわかりませんが、この時代は「うちもカンシだった」という方が結構います。その結果、なんともなかった方も多くいますが、中には脳に障害のあった方もいました。

 

息子は、補聴器をつけて、早くから(1歳のころから)口話法という、当時主流だった手話とは違う、音のある世界を気づかせて、唇を読んだり、文字と絵をカードに書いて、様々なものに名前があって、皆んなは声を出して話すのだ、ということを学ばせていきました。

 

例えば、踏切に行って、絵カードを見せて、「電車が来るね〜、ガッタンゴットン、カンカン」と毎回やっているうちに、静かな息子の世界の他にも“音”というものがあって、どうやらお母さんは口を動かして何か言ってるぞ、真似してみよう。

最初は、「ばーばーばー」と声が出たのを思い出しました。

「その調子、その調子!やったね!」

嬉しかったですね。最初の発語。

 

当時は家中のものに、字をかいた紙を貼っていました。たくさんのカードを持って息子に見せて“マッチング”させていました。

次第に、リュックからカードを出すと、息子が逃げる、という構図ができて、熱心にやればやるほど息子との溝に悩む日々がありましたが。^_^;

 

まあ、そんな日々を送り、息子は何とか言葉を話せるようになり(独特の言葉づかいてでしたが)、普通小学校に入学して、杉並区では初めてのインテグレーション(統合教育)児となりました。

 

イジメあり、仲間や先生とのエピソードあり、今は37歳になった息子の視線で、語られる人生模様です。

そこに登場させられる私は、もっぱらおかしくて、滑稽な母さんです。あんなに苦労して育てててこれかよ、と怒りたくなりますが、まあ仕方ありません。^_^;

素直に、息子の本の読者になりたいとおもいます。

 

 

 

と、長くなってしまいましたが、2冊目は、本当にタイムリーに、「デフ ヴァイス」(法廷の手話通訳士)丸山正樹著。

これは、主人公は聴覚障がい者ではなく、両親と兄が聞こえない人で、1人だけ聞こえる人として産まれた弟の語る話です。

著者は、普通の聴者ですから、大変な勉強をされて臨んだ本でしょうね。じつは手話にも、大きく分けて2つ、「日本語対応手話」と「日本手話」というものがあります。テレビなどで手話通訳者がやっているのは「日本語対応手話」、聴覚障がい者同士が日常話すのは「日本手話」です。

ここには、深い深い溝があって・・と、この小説は、その溝に潜む聞こえない人の受難の歴史や、それを埋めようとして奔走する人々の物語が、ミステリー仕立てで描かれていきます。

素晴らしい小説でした。

 

と、長くなりましたが、まだ小説の余韻浸っているたんぽぽさん、語り終えました。フウ。

 

 

介護者は大変だが、守られている!!

見事な紫陽花でしょう!

鶴見川の河川敷で見つけました。

写真を撮っていたら、自転車ですれ違った女の人も戻ってきて、写真を撮り始めました。(o^^o)

「私も行きがけ撮りたいと思っていたの。良かった、気がついて」

良かったですね、ご同輩。

 

治療室に来られるKさんは、60代の男性ですが、奥さんがアルツハイマーで、介護者でもあります。

本当に介護に疲れていて、悩みを話しながら治療されています。

「ここに来ることが、今の唯一の癒しです。」と言われ、びわ温灸を受け、鼾をかいて眠られます。慢性の睡眠不足です。

 

今まで幸せだった夫婦の生活が、だんだん壊れていくのです。

奥さんは、様々な事を忘れていき、不安になったり、混乱したり、生きる気力を失っていきます。

表情が無くなり、話すこともできなくなり、衣服の着脱も難しくなっていくのです。

夫であるKさんは、はじめは自身も混乱したり、この現実を受け入れられられず、ただただ振り回されて疲れ果てていました。

 

でも、最近は、少しずつ受け入れることができるようになったように思います。

「どんなに認知症が進んでも、人間の核の部分は無くならない。

毎日、どんどんリセットするみたいに、あらゆる記憶が失われているのです。本人は、どれほど不安で怖いことでしょう。

ご主人が、大丈夫だよ、僕がいるよ、といつも話しかけてください。

そして、信頼できる人なんだ、と奥さんに思わせてください。

決して子ども扱いしたり、忘れたからといって、説得や説明をしないでで無理じいはしないでください。」

 

 

20年前に、特養の重度痴呆棟(当時はそう呼んでいました)で働いていたたんぽぽさんは、そこで学んできたことを伝えます。

そこで生活していた人たちは、決して痴呆老人、とひとくくりにできる方たちではなく、それまでのそれぞれの人生を背負ってきていて、忘れるという脳の病気で預けられているけれど、皆んな一人ひとり人格をもっているのだ、と思ったことも伝えます。

「もし、アルツハイマーになったのが、奥さんでなく自分だったら、と考えてみてください。私も、癌になったのが私だったら、と考えた時、正直、ああ私でなくて良かった、と思いました。

癌になったのは夫の運命。私はこの人を全力疾走でサポートしよう、と本当に思いました。

奥さんがアルツハイマーになったことは、かわいそうだけれど、奥さんの運命なのです。

Kさんは、介護者で良かった、と自覚して、全力で奥さんをサポートして下さい。

介護者って、実は不思議な力で守られているのです。

介護者は、誰かが守ってくれています。

だから、後で後悔することなく、精一杯介護しましょうよ。」

 

介護者は守られている。

私は、色々な介護者をみながら、そう確信しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

新しいホームページができました❣️

本日ただ今、新しいホームページ出来上がりました!

結構時間がかかりましたが、ようやくアップできました。(^_^;)

今回から、facebookにブログを載せると、私のホームページに飛びますので、時間のある方はわたしのホームページにもお立ち寄りください。

 

考えてみると、「たんぽぽマッサージ治療室」のホームページを作ってから10年ほどたちます。

最初はなかなか思うようにいかず、納得のいくものにはなりませんでしたが、新しいホームページの制作過程は、じつに日進月歩、このようにfacebookからも跳べるなど、色々と満足のいく仕上がりになりました。

イラスト、文は私が書きました。

下手くそですが、隅から隅まで私の作品でもあります。

 

どうか、ここから患者さんが読んで、いらしてくれますように!

お待ちしています!!

 

 

 

 

 

ハートの紫陽花、私も見つけました!

ハートの紫陽花です。
facebookから見つけていただきました。(o^^o)
すごい、よく見つけますね〜!
私も見つけました!
信頼できる歯医者さんです。(o^^o)
昨日、弟の紹介で、実家近くの歯医者さんへ行きました。
そこで、ずっと気の重かった私の歯についての悩みが吹っ飛んだのです。
いつも家のすぐ近くの歯医者さんに通院していたのですが、大きな歯科医院にはたくさんの医師が、入れ替わり立ち替わり現れて、担当とよべる医師はいません。
2か月に一度メンテナンスをしていますが、その度に気の重くなる治療の説明をします。
虫歯ができれば、今入っているブリッジをすべて抜いて、新しいブリッジにする必要があり、そのためには自費での治療になる、この歯を治療するためには、こことここを抜いて入れ歯にしなくてはいけない、などなど。
メンテナンスも2回に分けるので、お金がかかります。すべてお金のかかるように、保険内では難しいですよ、と仰言る。
その度に新しい医師なので、相談したくてもなかなかできませんでした。
新しい歯医者さんは、たった1人で治療院をやっている女医さんで、年も近そうで、じつに丁寧に話を聞いてくれる人でした。
セカンドオピニオンであること、こうこうこう言われているのですが、なるべく抜かないで、今の歯を維持していきたいなどと色々話した後、検診。
歯の模型を使って、それを抜いたりしながら、今の私の歯の状態を明確に説明して、ひとつひとつの治療法について、選択肢も含めて提示します。
それから優先順位。私の治さないといけない歯は3箇所あり、うち2つはかなり良くない、歯にヒビが入っているそうです。これらは、前の歯医者さんからすでに説明済みですが、あらためて確認しました。
その後、レントゲンを撮って、その画像を見ながら診断です。
結果、抜いてブリッジを勧められていた虫歯は、「削るだけで現状維持、2箇所の奥歯も歯にヒビや、根も大分老化しているけれど、入れ歯にするのは先、まだまだ頑張ってもらいましょう、穴が開いているところは塞ぎます。差し当たって、虫歯の治療と奥歯の穴塞ぎを先にします」
とのことでした。(^_^;)
それから衛生士さんの歯磨き講座。歯間ブラシの使い方も丁寧に教えてもらいました。
W先生は、週2日、老人ホームで歯の治療やメンテナンスをしているそうです。
説明がじつに上手。同じ事を何回も聞いているはずなのに、すとん、と頭に入るのは、やはりその人の立場に立って分かりやすく話そう、と心がけているからだろうな、と思いました。
私もそうありたい、と深く思うのでした。
「どうされますか?前の歯医者さんは?」
「ここでお願いします!予約入れます!」
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