仕事も少なくなり、こもり日は読書にあてることが多くなりました。(^^)
マンガエッセイ「おかあさんライフ」は、待ち望んだたかぎなおこの新刊。遠い日の私の子育てを思い出しながら、作者が子育てに奮闘する様子を本当に楽しく読みました。彼女も40を過ぎてから女の子を授かりましたが、私も長男から11年後、長女を40歳で産みました。当時は珍しいことで、確かに育児はしんどかったけど、長男の育児とは違い、孫育ての気持ちが入り混じったような、しみじみと愛おしさを味わいながら育てたことを思い出しました。(^^)
「ねことじいちゃん」は、もと教師だったおじいさんが猫とののどかな生活を描いている作品ですが、ハマってしまいました。絵が好き。
さて、「おらはおらでひとりいぐも」は、63歳の新人作家若竹千佐子が芥川賞を受賞した作品。東北弁で綴られたひとりになった女の本音。うんうんとうなづきながら読了。
あとの6冊は全て評伝でした。
石牟礼道子「渚に立つひと」、正岡子規「子規の音」は、それぞれを愛してやまない作家たちが、精魂込めて、徹底的に調べぬいて書いたもの。子規は何冊もその人となりを書いた作品を読んでいますが、この本は飄逸。石牟礼道子は、水俣病を世に知らせ闘った人としか知らなかったのですが、じつは彼女は詩人で、読み進めれば読み進めるだけ、不思議の世界を生きてきた女性だということを知りました。
かこさとし(絵本作家)「未来のだるまちゃんへ」は、私の好きだった絵本がどうしてできたか、を納得して読むことができました。
「小説家たちの休日」は、昭和文壇実録。永井荷風谷崎潤一郎賞、川端康成などの作家たちの日常の一コマを素晴らしい写真とともに紹介した本です。
「父、芹沢光治良、その愛」は、私の好きな作家芹沢光治良の娘さん(90歳)が父親について書いたものです。詩人でありフランス文学の訳者であり宗教家であり作家である芹沢光治良。彼がやはり愛の人であることが本当にわかりました。
原田マハ「楽園のカンヴァス」は、この中でも一番面白く、ワクワクした本でした。巨匠アンリ ・ルソーの「夢」という最期に描いた作品の真偽をめぐるミステリー。彼女自身も美術館に勤めていたこともあり、美術を巡る作品はどれも中身が濃くて豊かです。
とまあ、長くなりましたが、とりとめのない読書話でした。まだまだ読むぞ!(o^^o)