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たんぽぽ日和

2022年6月

紫陽花ロード Aさんの暗誦の話

家の近くに、紫陽花の小道があります。

仕事の帰り道、狭い道で通りにくいのですが、自転車を押しながら紫陽花を楽しんでいます。土質の酸性アルカリ性で花の色が変わると言いますが、道の左が青、右がピンクの花が多いように思います。

 

Aさんの家には、本当に久しぶりに岐阜の娘さんが来られました。私とほぼ同じ歳の娘さんですが、毎日電話をかけたり、宅配便やレターパックで細々したものを送ってくる優しい方です。コロナがなければ、毎月来られて泊まっていかれてましたが、ここ半年ばかりはなかなか来られず、Aさんも寂しがられていました。

 

そのAさん、認知症がゆっくりすすんできているのですが、たまにとても明瞭な日があります。

訪問すると、台所で音がするので覗くと、Aさんがお茶碗を洗っています。

宅配弁当で、家事はヘルパーさんがしているし、本人はデイサービスのない日はほぼ寝ているAさんなのです。出しっぱなしの息子さんのお茶碗を洗っていたのでしょう。

「ああ、疲れた」と言ってAさんはお布団に入りました。ところがこの日、たまたま女学校の頃の話になると、

「私ね、古文が大好きだったの」

と言うなり、

「頃は卯月二十日余りのことなれば、夏草の茂みが末をわき入らせ給ふに、始めたる御幸なれば、御覧じ馴れたる方もなく、人跡絶えたる程も思し召し知られて哀れなり・・」

と、すらすらと古文を誦じ始めたではありませんか!

私、じつは卒論が平家物語で、この章に詳しいのです。「小原御幸」(おはらごこう)。清盛の娘で、壇ノ浦で一緒に入水した安徳天皇の母である建礼門院(この方は命が助かります)を、尼になって住んでいた京都の大原の寂光院に後白河法皇が訪れる話です。

「あら、忘れちゃってる。」

と、途中思い出し思い出ししながら、Aさんは長い暗誦を終えました。

「あー、もう忘れちゃった!」

パチパチ👏

「すごい!Aさん!」

96歳のAさんが14、15歳の頃ですから、80年以上前の事です。恥ずかしそうに笑うAさんを見ながら、同じ話をテープレコーダーのようにされている認知症と呼ばれている現実と、ふと遠い日の一生懸命に覚えたであろう古文の一節・・この一コマを発掘できた喜びは、私の宝物になるだろうなあ、と思われました。

 

私も歳をとったら、詩の一節でも暗誦してみたいな、と思いながら紫陽花ロードを歩くたんぽぽさんなのでした。(o^^o)

ドクダミ茶、美味しい!

 

鎌倉でたくさんいただいたドクダミの葉を洗い、乾燥させ、細かく切って煎りました。

煎りたてのドクダミ茶をいただいています。香ばしくて、少し甘い。ほんのりドクダミ独特の香りもします。

これの効能はなんと言ってもデトックス!利尿、動脈硬化・コレステロールを抑制する働きもあります。

昔、知り合いの方で、ドクダミで化粧水を作り、ほとんどお化粧をしないのに、お肌がすべすべの人がいました。美肌効果もあるらしい。

 

並行して、梅干し作りもしました。塩につけて、梅雨明けを待ちます。なんと言っても自分の梅干しが一番美味しい。^o^

梅干しを食べた後、タネをパチンと割って、中の観音様と呼ばれる、白い核のようなものまで食べています。これも美味しい!

 

昨夜、中高時代の友だちと電話していて、仲良し3人がラインをしよう、ということになったのですが、お寺のお大黒をしている友だちが、なかなかグループラインに入れない。

あれこれ苦労をしているみたいで、出たり入ったり(違うところに)して、ようやく入れました!やったー!いらっしゃい!

久しぶりにお茶することにしました。楽しみです!^o^