グリーンブック
横浜の夜景です。みなとみらいの映画館で「グリーンブック」という映画を観てきました。
舞台は1960年代のアメリカ。まだ黒人差別のあった南部へ、イタリア系移民のトニーは、黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーのコンサートツアーの運転手兼用心棒として雇われ出かけます。
その旅で起こる様々なハプニング、そこから生まれる友情が、じつに生き生きとリアルに描かれていました。
粗野で粗暴だけど明るいイタリア人トニー、インテリで穏やかで静かな世界を好むシャーリー、この2人が、ニューヨークから、まだ明確な差別のあった南部の州へと出かけるのですから、トラブルは目に見えています。実話なのです。
奴隷制度がなくなった社会でも、上流階級のサロンに招かれる黒人ピアニストは食事もトイレも別だったり、黒人が夜間出歩いたら逮捕される州もあって、シャーリーは警官を殴ったトニーとともに留置所に。そこから堂々と出て行くシャーリーのとった手段は・・(すごい^o^)
同じ白人でも、イタリア移民のトニーにも差別はあり、芸術を学び金持ちであるシャーリーも黒人社会では異端児。
グリーンブックというのは、黒人が旅をするときのためのガイドブックのことなのです。
旅の途中で、トニーは愛する妻に手紙をしたためます。妻との約束だけれど、トニーは書くのが苦手。それをシャーリーが助けるくだりがあります。詩的でロマンチックな手紙を受け取り、トニーの奥さんは(この女性は差別意識がない)大喜び、その言葉がトニーからではないことを早くから見破り、でもその手紙を楽しむ彼女。大好きなシーンです。(o^^o)
いい映画を観ました。弟に良かったことを伝えると、早速ツタヤに行ったけれど、
「どこにも無かったよ」
「え〜?おかしいな」
「どこで観たの?」
「みなとみらいの映画館」
「それじゃ、まだ上映中じゃないか」
「そうだった!ごめん!」(笑)