誕生月になりました

更新しないとなあ、と思いながら、11月になってしまいました。
2週間ほど前に庭の金木犀が咲き出し、満開になって、家の前の道がオレンジの絨毯を敷き詰めたように散りました。
今年は曼珠沙華も遅かったけれど、秋は駈け足で過ぎて、一足飛びに冬になる予感。
写真は、数日前の本当に美しかった夕焼け空です。この天体ショーにしばらくの間魅入りました。
幾秋をこの夕焼けに出会ふかな
遅ればせの挨拶朝の金木犀
天高し兵糧攻めのじき明ける
そして、私の兵糧攻めも終わろうとしています。最初の振り込みが、患者のAさんの口座に振り込まれました。
長い長い役所との交渉は、ようやく決着を見ましたが、私の未払いの治療費は、すべて患者さんの口座に振り込まれることになったのです。
長年信頼関係のある患者さんは、長々と経緯を説明しなくても、すぐに私の苦境を理解して下さって、協力してくださることになりましたが、訪問施術の短い患者さんは、「貴女の口座をお借りすることになりまして・・」とこの怪しい申し出を説明する訳にいかず、断念しました。痛いけれど仕方ありません。
施設に入居しているIさんは、ご本人は「いいわよ」と了承して下さいましたが、施設側はそうはいかず、Iさんの息子さん、施設長、経理の方、Iさんの担当者に詳しく説明し、(紙に図説しました)ようやく了解を得ました。
そういう訳で、償還払(しょうかんばらい)という、私自身も、役人も、誰も知らなかった面倒臭いやりとりがようやく動き出したのです。
きっと、この前人未到の手続きをやり遂げた最初の人間に、たんぽぽさんはなったのでしょうね。(偉くはないけど)
昨年の9月から1年、たんぽぽさんの口座には1円の入金もありませんでした。(正確に言うと、9月から12月までに振り込まれたお金は返納しなければならなかったので、結果的に1年間無収入でした。)
仕事は続けていたので、これから働いた分は回収しなければなりません。
それが、患者さんの口座になった、というわけです。
理不尽だ! こんな酷いペナルティ(転居届を出し忘れただけなのです)あるものか!と頭に渦巻く怒りが無いわけではありません。
でも、相手は役人、お役所。暖簾に腕押し、糠に釘、それでもまあなんとかここまで来たものよ、よくやった、と自分で自分を褒めてこの場を納めることにしました。
今月は誕生月です。たんぽぽさんも、後期高齢者になります。
忘却とふ恩恵今朝のひつじ雲

