あの日 3.11
あの日から9年たったのですね。
9年前の3月11日午後2時46分、私は実家で、母のマッサージをしている最中でした。
母は脊柱間狭窄症で、その頃痛みでほとんど寝て生活していました。
突然ぐらっと来て、私が大急ぎで玄関の扉を開けに行き、母のもとに戻ろうとした時、起き上がれず這って移動していた母が、何と手すりにつかまりながら廊下を歩いてくるではありませんか!
「お母さん、立って歩いてる!」
と言うと、
「私だって歩けるわよ」
と母。
その日から、少しずつ母の腰痛は改善したのですから、不思議な話です。
あの日、実家で見た津波の映像はショックで、あの日を母と過ごすことができたことは、お互いに有り難かったことだと、後でしみじみ話しました。
母と暮らしていた弟は、東京下町の自分の事務所から、何とか次の日に帰ってきました。
家にいた専門学校生だった娘は、マンションの人たちと隣の駐車場で揺れがおさまるのを待ったそうです。夕方私が帰ると、「本当に怖かった!」と抱き合って無事を喜びあいました。
その夜、暗い夜道を歩いて、近くのコンビニに娘と行き食料を買おうとしたら、棚が空っぽだったことに驚きました。しばらくは落ち着かない、暗い気持ちで過ごしたように思います。
「なんか、あの夜のことを思い出すね」
と娘。
「そうね、ものが無いわけじゃないけど、お店が閉まってたり、人通りが少ない静かな町を見てると、確かにあの夜を思い出すわね」
コロナ騒ぎでショッピングセンターはしばらく閉鎖、静かな夜の通りを娘と自転車で併走しながら、今日は近くの温泉へ。
1ヶ月前はいっぱいで40分待ちだった温泉は、信じられないくらい閑散としていました。
ゆったりとお風呂と岩盤浴を楽しみ、さっき帰って来たところです。♨️
Iさんの住む障害者施設は、来週からお休みです。治療にバスで来られるSさんもキャンセル。でもしかたありません。早くこの騒ぎが収束しますように!