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たんぽぽ日和

走って走って師走🚲

写真は、「こころ旅」の火野正平さん。

元気だった方の突然の訃報、本当に驚きました。

火野さんはひとつ年上で、私も自転車稼業をしていたので、とても親近感を覚えてBS放送を観ていました。そしていつも自然体で、少年みたいに動物や昆虫草花が好き。

様々な人の心の風景を訪ねて、津々浦々を旅する番組を楽しみにしていたのに。😢

青森の、私が昔住んでいた土地を旅したときは、本当にどきどきして見入りました。熊本は亡き夫の故郷の道を、懐かしさに包まれて画面と一緒に走りましたっけ。

行く先々で耳にする方言、人々の自然な振る舞いや笑い声・・もう聞けないんだなあ。

 

同じ頃、詩人の谷川俊太郎氏も亡くなりました。若い頃からその詩に馴染んできただけに、この方の死も寂しかった。

 

朝のリレー

 

カムチャッカの若者が 

きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は

朝もやの中でバスを待っている

・・・

この地球では

いつもどこかで朝が始まっている

ぼくらは朝をリレーするのだ

 

合掌。

 

さて、来週は冬至です。日が短くなって、あっという間に日が暮れてしまいますね。

そしていよいよ寒くなりました。

先週は詩の会の忘年会で新宿に集まりました。

この会には50年参加していますが、高齢者ばかりで、どんどん先細りです。運営が本当に厳しくなってきました。でも続けていかないといけません。まだまだ頑張ろう!

 

患者さんのTさんが亡くなりました。94歳の女性。深川の生まれと言っていました。

2ヶ月ほどの関わりでしたが、最期の会話は、

テレビでカラスミの出荷のニュースを見て、

「私カラスミって食べたことないけど、美味しいんですか?」と尋ねると、それまでほとんど口を開かなかったTさん、ささやくような声で

「スイカみたいな味がする」

「そうなんだ。焼いて食べるんですか?」

「いやそのまま薄く切って食べる。結構美味しいよ」

次に訪問したときは、もう入院されていました。短い間でしたが、やはり寂しいですね。

 

この仕事は、多くの患者さんの死で終わるという因果な仕事ですが、自分で選んだ自転車稼業、これからも自転車走らせながら、やれるところまでマッサージしていくつもりです。^o^

 

不器用な姉弟のスマホ冬に入る