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たんぽぽ日和

師走の総決算!

ああ、もう師走! 今年も残り少なくなってしまいました!

この1年の事を振り返ってみると、色々ありましたね。

 

一番辛かったのは、お別れです。

2月 Tさん夫婦が老人ホームに入居されました。

3月 Sさんが闘病の末亡くなり、

4月   97歳のTさんが急死。

 

春に3人の患者さんたちとお別れしました。

 

この痛手は寂しさと同時に経営的な苦しさをもたらし、随分営業に走りましたっけ。今も頑張っています。(^^;)

 

一番ハマったのは?

「鎌倉殿の13人」でしょうね。

もう、これほど大河ドラマを心待ちにしたのは初めて。

毎回毎回楽しかったですねえ。

何しろ、鎌倉は昔から思い入れがある土地で、若い日にはよくあちこちを歩き回った所。

小学校の修学旅行も日帰りでしたが、鎌倉でしたし、初めてできた彼氏とデートしたのも鎌倉・・とまあ、歴史的な事はそんなに深くは知らなかったけど、今回のドラマで、色々ジグソーパズルをはめ込むように鎌倉時代を知ることができました!

 

また、日曜日に鎌倉殿を見て、ウィークディはYouTubeで楽しむ、という2度美味しい楽しみ方も知りました。

YouTubeでは、吾妻鏡などの歴史書や史実に基づいた話ばかりでなく、鎌倉殿を味わうための伏線や隠された演出、三谷幸喜さんの脚本がいかに面白いか、が語られて、思わず「そうだったんだ!」とか「私もそう思った!」などと共感したり感心したり。

 

そんなわけで、昨日最終回を見て、ちょっと放心状態です。(^^;

 

ところで、

もうひとつハマったのが・・

俳句ですかね。

詩は若い頃から作っていますが、ここにきて、俳句をひねる面白さに片足ほどハマりました。

 

弟が。歌を読み始めて、1日1歌、お互いに読まないか、と提案してきたので、

私は歌より俳句だな、と思い、作り始めました。下手クソですが、初心者怖いものなし。

  

  ご機嫌なジャズと珈琲冬の朝

  自転車は寡黙な相棒冬に入る

  寒の雨お先に御免とウーバーイーツ

  眩しさは凶器師走の道をゆく

 

ホント、眩しさには往生しています。💦

 

さあ、来年はどんな年になることでしょう。

赤毛のアンの言葉を借りれば、

「この道の曲がり角の向こうには、何かきっと素敵なことが待っているような気がするの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

息子の講演会❗️

土曜日は、杉並区で聴覚障がいの息子の講演会がありました。

杉並区は、夫が亡くなるまで住んだ所です。

そこでの講演会は、九州に住む息子の夢だったようです。

講演の内容は、息子が漫画家(サラリーマンをしながらですが)になった経緯が第1部、2部は亡き祖父の戦争体験と祖父との思い出です。

 

杉並ろう協会の主催で、初めての講演会だったので、進行があたふたしたり、手話通訳の人が(息子の手話を通訳する)なかなか慣れずに誤訳をしたりと、色々ありましたが、とても熱のこもった良い講演会でした。(親バカですが)若い日の夫や私の写真がアップされると、「お母さん、若い!」の声も。(o^^o)

 

小中学校、ろう学校、職業訓練校などの同級生や先生方も来てくださり、私も懐かしい方々に久しぶりに囲まれて嬉しかったです。

 

息子を育ててきた時と、今の聴覚教育は大分違ってきていて、口話法(補聴器をして手話を使わず、訓練で声を出すやり方)はなくなり、手話を言語として使うようになりました。

ですから、いまの難聴児は手話だけで話をしています。手話は外国語と同じ、コミュニケーションを取るためには、周りが手話を覚えて話さなくてはなりません。

私は手話ができず、息子とは口話だけで(伝わらない時は指文字や字を書く)話していますが、ほとんど通じますね。複雑な話をするときは、嫁のいる時は嫁の手話、2人の時は紙に字を書きながら話します。

声を文字に変換する器械もあるのですが、誤訳が多くて、笑ってばかりで話になりません。

何かの話をしていて、「あの人顔変だから」とか「そこにウンコ置いて」とか、どうすればそう聞こえるのか不思議ですが、文字に変換されると、お腹をよじって笑ってしまいます。💦

 

とまあ、口話法と手話でコミュニケーションをとる息子が言うには、「俺は口話で話ができて本当に良かったと思ってる。でも、手話が外国語のように市民権がもてて、皆んなが覚えてくれたらもっといいなとも思う」

そうですね。私も手話覚えなくては、とつよく思う母なのでした。(^^;

 

霜月雑感

Sさんが退院して1週間以上経ちました。

オムツ問題は、導尿カテーテルを看護師さんがつける事で、なんとか解決したそうです。

 

Sさん宅を訪問すると、妹のKさんは、3日めで大分介護疲れの様子でしたが、家での介護への覚悟ができたようです。それまでは、病院という選択肢を捨て切れず、在宅で看取る自信がない、と言われていました。

しかし、家政婦さんが、かなり勇み足で家をかき回すことがあり、姉妹にとってやりにくいという事だったので、在宅介護はストレス無く、風通し良く過ごす事が大切!とお話ししました。だって、Sさんにとって最期の大事な大事な時間じゃないですか。

Kさん、すぐにあちこちに電話をして、家政婦さんを変更することに成功、

「やっとこれでストレス無くなった〜!」

とふたりで喜んでいました。

でもでも、これからが大変なのです。

頑張れ!SK姉妹!

 

写真は、夕景の鶴見川。

寒くなってきて、家でもコタツを出したり、石油ストーブを使うようになりました。

今年は、上の孫の高校受験があり、息子一家の帰省がなくなったので、コタツに潜り込んで騒ぐ孫たちの声も聞けません。

静かなお正月になりそうです。  

 

さて、コロナの影響で、詩の同人誌の忘年会が中止になりました。本当に残念でなりません。

来週は、息子だけ上京します。土曜日に杉並区で講演会があるのです。息子にはもちろん、私にとっても懐かしい先生や友だちが聞きにきて下さいます。

夫と暮らし始めて、家族をもち、夫が亡くなるまで暮らした杉並。息子からラインで、「暮らした家や小学校(もうなくなっているそうですが)見に行かない?」との誘いがありました。

もう行かないだろうなあ、と思っていましたが、こんな機会がなければ足を運ぶことはないでしょう。

「はいはい、一緒に行ってみようか」

返信したら、きゅうに懐かしい日々が蘇ってきて、胸が熱くなりました。

 

 

 

 

 

 

 

最近のトイレ事情

え〜! もう11月? 早い!

カレンダーをめくりながら心で叫ぶのは私だけ?

11月は、私の誕生月であり、夫の命日のある月でもあります。

27日の命日には、詩の会の久しぶりの忘年会があり、その前日には聴覚障害の息子の講演会が杉並で開かれます。

長年家族と暮らしていた杉並なので、当日には息子の恩師や友だちなど、懐かしい顔ぶれが集まるそうです。大丈夫か、息子?

 

さて、今回の話題は、今とても気になっているシモの話「トイレ事情」です。

 

夫が亡くなってすぐ、私は横浜の職業訓練校に通い始めました。ヘルパー1級の資格を得るためです。

そこで、実習の講義の後、オムツを1枚ずつ渡されたことがありました。

「宿題です。この中に排泄してみること」

え〜え〜

 

頑張りました。夜オムツをして、トイレに行きたくなる度に頑張りました。

ところが、出ないのです。大はもちろん、小の方も一滴も出ません。お腹はぱんぱんなのに、です。膀胱炎になりそうになったので、諦めました。(^^;)

 

この時、トイレに行って出すことは、人間最後の、人間らしくあるための砦かもしれないな、と思いました。

 

しかし、です。

この、オムツに出す行為が、今どれほど重要か、が問われています。

末期がんのSさんが、入院中の緩和ケア病棟を退院勧告されているのです。

どうしてもトイレでしか排泄できないSさんは、足腰が弱り自力で立てなくなったので、介護士さん2人ががりでポータルトイレに移動しているのですが、この人手不足の折、度々のコールに病院側が音をあげたという訳です。

 

オムツにさえできれば、家での介護もできるのです。妹さんも頭を抱えています。

「だって、どうしても無理なんだもの」

わかるけど、なんとか頑張ってほしい!オムツにするだけじゃん!と思ってしまう私。最後の砦は、人間の尊厳を諦めることなのかもしれない。

 

トイレの話題もうひとつ。

施設に住む四肢マヒの患者Iさんは、ナースコールを隠されました。

度々トイレの要請があるのですが、Iさんの場合、重い身体を車椅子に乗せてトイレに連れて行っても、なかなか出ない。便秘なのです。

どんなに待っても出ないので、ベッドに戻すとすぐコール。何回も繰り返すのに、ほとほと疲れて、呼ばれて部屋に行くと、

「ごめんね。出ちゃった・・」

そんなやりとりがあって、Iさんがコールすると、

「オムツにしてください!」

とコールの向こうから職員さんの声。

そして、ナースコールが隠されました。

 

今、Iさんは、オムツに排泄しています。職員さんは取り替えに来ます。

人間の最後の砦は、かく壊される。これが現実なのです。仕方のないことなのかもしれません。(ため息‍)

 

今回は辛い話題にお付き合いくださってありがとうございました!‍♀️

 

うわあ。前回のブログにそっくりに近い内容が!(^_^;)

ボケたか、私! でも、余程思い悩んでいる案件なのだ、と察してお許しください。

m(._.)m

 

 

 

 

 

 

 

 

神無月になりました🌾

すっかり更新をサボっておりました。σ(^_^;)

 

友だちから「たんぽぽ日和どうしたの?」と催促があり、しまった、でも読んでくれてて嬉しい、と思う私。

書くことは山のようにあるのに、ただ怠惰・・

そういえば、信州育ちの母が、

「ずくが無い」

と良く言ってました。だらしない、とか怠け者という意味でしょう。

写真は、家の前の垣根に咲く金木犀。今年はそんなに匂いが強くありませんでした。

 

さて、昨日は土砂降りでした。

ようやく辿り着いた蕎麦屋「風の陣」は、よくこのブログに登場しますが、訪問患者Iさんの施設のすぐ近くにあります。

そこでびしょ濡れの雨具を脱いで、今年初のニシン蕎麦を注文すると、Iさんの施設の職員さんから電話。

「午前中Iさんが受診していたクリニックから電話で、診察が遅れて帰りが遅くなるそうです。

今日はキャンセルにして下さい」

ええ〜!Σ(‘◉⌓◉’)

「今風の陣でお蕎麦を注文したところなんです」

と言うと、いつもの職員さんは、

「ごめんなさい。お気の毒です。」  

と笑ってくれました。

 

次の患者さんまで時間があったので、ゆっくりお蕎麦を食べ、山を下りました。風の陣もIさんの施設も山の上なのです。^o^

 

先月お見舞いに行ったSさんが、どうしても退院したい、と言い出され、本当に困りました。

家で最期を迎えたい、という望みを叶えるには、どうしても越えなければならない問題があるのです。それは夜間の排泄。Sさんは、どうしてもオムツにはできないのです。

脚力が弱くなったSさんは、人に抱えられてポータブルに座って用を足しています。夜間は1時間から2時間おきなので、介護者が側にいないとできない。それが主な原因で緩和ケア病院に入ったのですが、家に戻るためには、その問題をクリアしなければなりません。(夜間の家政婦さんは、1 晩2万かかるのです。)

私もヘルパーの学校で、オムツで用を足す、という宿題が出たのですが、どう頑張っても出ませんでした。(^^;)

そして、頑張ってこの問題と向き合ったSさんは、疲れ果てて言いました。

「もう無理。ここで暮らす事にするわ」

たったこれだけのことなのに、とは言えません。家で最期を迎えさせてあげたい。Sさんの望みが叶いますように!

 

急に寒くなりました。毎年届けてもらっている灯油屋さんに今年の灯油の値段を聞くと、「1缶2380円です。まだ上がるでしょうね」と言われました。何もかも値上げ、今年の冬はとりわけ寒さがこたえそう!