横浜市 港北区 鶴見区 在宅 訪問マッサージ・リハビリ・びわ温灸はたんぽぽ訪問マッサージ

090-4746-1106

たんぽぽ日和

この世界の片隅に

9月も今日でおしまい。

風がすっかり秋のものになっています。

蝉の声、いつの間にか聞こえなくなりましたね。

 

今朝、じつは自転車ごと転倒してしまいました。左の目近くをコンクリートにぶつけ、今は目の周りが魔女のアイシャドウになっています。

明日は右の目にも黒いアイシャドウを塗って、早いハロウィンの仮装でもしないといけないかもしれません。σ(^_^;)

 

さて、「この世界の片隅に」を借りて、娘と2回観ました。

いい映画でした。1回目は物語に引き込まれ、泣いたり笑ったりしながら観ましたが、2回目は、1回目でわからなかったことや、登場人物一人ひとりについて、細かいディテールを、娘とあれこれ話しながら、時々巻き戻したりして観ました。

 

そして、戦争について話すことができました。

私も戦後生まれですから、体験談はできませんが、祖母や両親から聞いたこと、読んだ本、年長者から聞いたことを、娘の素朴な質問に答えるかたちで話しました。

 

舅は95歳で、熊本に健在ですが、彼が九死に一生をえて、ニューギニアから帰国した戦争体験を、夫も一緒に何回も聞くことができました。今は、

「もう忘れた。話すのめんどくなった」

と、私の息子が聞きに行った時も言ったそうですが、私の中にも、舅の壮絶な戦記は生き続けています。

 

「この世界・・」でも、主人公の体験をリアルに追体験しているような、人を愛することの美しさ、深い悲しみや苦しみを心に刻みつけることができました。ニューギニアの最前線で闘った舅も、広島から呉に嫁に来たすずも、まさしく戦争の真っただ中を生きていたのだなあ、とつよく思いました。

 

「また観ようね」

エンディングをいつまでも見ながら、娘と約束しました。

 

 

幸せ、って?

台風が列島を吹き荒れている、というのに、この場違いな写真・・
9月初旬に、友だちとテントで楽しむ孫たちの長閑な写真です。気に入っていて、使いたい、と思っているうちに今日になってしまいました。ごめんなさい。

 

今頃九州の息子一家の家は、風雨がすごいだろうな。明日にはこちらにも上陸するようです。
さて、今日はSさんについて書きたいと思います。Sさんは、治療室に来られる50歳の乳がんの患者さんです。転移もしていて、ステージも高いのですが、この方がじつに長閑で、おっとりとしていて、今までにないタイプの女性なのです。

 

ここに見える多くのがん患者さんは、様々な治療をし、前向きで勉強家で懸命にがんと闘っている方、どう闘っていいか途方に暮れている方、中にはうつ状態の方もいて、じつに色々なタイプの患者さんたちが、私に思いの丈を訴え、泣いたり、大いに語っていただいています。
そして、訪れた時と違う、どこかスッキリした顔で帰られます。

 

Sさんは、初めからスッキリとした表情で現れました。
そして、淡々とご自分の人生について語られました。それは、どうして?というほど理不尽で、見方によれば、不幸続きのSさんの人生模様でした。
詳しくは書けませんが、DVの父親と夫に虐げられ、闘ったり、諦めたり、それでも子供たちを守って必死で生きてきたSさん。
「35億、っていいますよね。星の数の男性がいて、親は選べないけど、少なくとも夫は選べたはずなのにね」
と、笑いながら話す彼女は、若くしてとんでもない自己チューの夫と結婚して、すべての自由を失います。嘘、と思うけど、一度も結婚してから旅行に行ったことはないそうです。

 

その夫は、ステージの高いがんの妻を、面倒臭いと思ったのか、別居して家を出て行ったのです。
「私がどれほど解放されて、幸せな思いになったか、お分かりにならないでしょうね?それも、このがんのお陰なんです」
Sさんは、親思いの子供さんと住むようになって、自由とこの上ない幸せを手に入れた、と晴れ晴れとした顔で語りました。

 

病院の腫瘍科のドクターとは仲良しで、漢方の先生、たんぽぽさんにも何でも話せ、今彼女のまわりには嫌な思いをするものは、ひとつもないそうです。
先月発熱と、下痢と、歯周病に悩まされたそうですが、病院での検査で、腫瘍マーカーも血液検査もすべて良好。

 

びわコンニャクと漢方薬は続けています。だけど、にこにこして幸せそうなSさんを見ていると、ストレスがないことがどれほど大きいか、本当に実感します。

 

幸せ、ってなんだろう?

私、って幸せ?

秋風の吹く

萩の花が咲く頃になりました。
夏から、あっという間に秋。夏の好きな私としては淋しい・・

 

70歳の四肢麻痺のIさんは、ちょくちょくこのブログに登場していただいていますが、今の施設での棟が変わり、初めの頃は慣れずに、
「老人ホームに移ろうかしら、誰か面倒見てくれないかしら」
と、ばかり言って、足が痛いこともあり、大分落ち込んでいました。

 

そのIさんが、最近快調なのです。
お菓子を買い込んで、同じ棟の女性ばかりを集めて、毎日女子会をしています。
「オババ会、なんて言われてるのよ」
と、楽しそうに報告してくれます。
「昨日は、前住んでいた棟の人から、参加してもいい?なんていわれちゃったの」
机の上の袋の中には、お菓子がごっそり。

 

以前はテレビに興味がなくて、
「たまにはテレビを見たら?」
と言っても
「面白くないのよ」
と答えていた人が、
「朝、暴れん坊将軍見てるの。4時に始まるから、早く起きてるわ。夜は、サッカーなんかのスポーツを深夜まで見ちゃった」
の変わりよう。

 

なんか、楽しそうに毎日を過ごしている様子です。服も、おしゃれをするようになりました。
お菓子を買いに、介護タクシーをよく使うようにもなりました。

 

ところが・・

マッサージが終わって帰るとき、スタッフのリーダーに呼び止められました。
「すみません。 Iさんのことでちょっと・・」

うつの薬を処方されていたIさんが、この頃躁の状態になってきたので、薬が変わりました。
昼間寝ていることがあると思いますが、了承しておいてください、と言われます。
「私、今のIさん、明るくていいと思いますけどね」
と言うと、
「同じ棟の人に、暴言を吐いたり、お金をよく使うようになったり、朝早くテレビ見たり、時間が不規則になっています。」

 

う〜〜ん。
確かに言いたいことを言うようになったけど、暴言、と言えるものなのかなあ。私が、
「それは言い過ぎ。そのくらい大人なんだから、言わないで我慢しようよ」
と諭すと、
「次から言わないわ」
と素直に言うIさんだけど、スタッフから見ると、暴言を吐く人に見えるのかなあ。
お金についても、無駄遣いいているようには見えないし。だって、小学校の先生だったIさんは、結構年金貰っているし。
テレビだって、周りに迷惑かけているわけじゃないしなあ。

どうも釈然としません。
愚痴ばかり言って、うつうつと暮らしていたIさんが、鬱と躁を繰り返す病気である、とは思えないのです。どこにでもいる人だと思うのです。
ひどい躁鬱病の人をみていた私には、彼女はその病気ではない、とはっきり言えます。

 

何度コールを押してもスタッフは来ない。そのうちに尿意や便意があってもわからなくなり、オムツにされてしまったIさん。
今回の事にしても、施設側の偏った判断のように思えます。

 

時々、やるせない気持ちになるたんぽぽさんなのでした。(-。-;

8月の本です

 

8月に読んだもの、これから読むもの、を並べてみました。(^◇^;)

 

「ずぼらヨガ」は、毎日のストレッチなどに加えて実践している、お手軽なヨガを紹介しているものです。ヨガのハードルが高いと思う人にはオススメです。

 

万城目学の「とっぴんぱらりの風太郎」は、じつは週間文春(毎号読んでます・・)で読んでしまったのですが、もう一度読み返したくて買ったものです。この作家の奇想天外さが大好き。
でも、まだ読み返していません。(汗)

 

「傷ついた画布の物語」は、故水上勉の息子で、
長野の上田で無言館という、戦前戦中に夭折した画家の絵画を集め、展示している美術館の館長、
窪島誠一郎が書いたもの。世に出ることなく、埋もれた画学生の油絵やスケッチなどを、足を棒にしながら遺族を説得して集めましたが、一点一点に涙のドラマがあるのです。窪島氏は、ちょっと私が思い入れのある方で、また機会があったら語りたい・・と思います。(o^^o)

 

笹本稜平の「未踏峰」は、今月一番のめり込んだ本かもしれません。未踏峰の山は、自分たちで「ビンティ・チュリ」と名付けたヒマラヤの奥の山です。人生につまづき前に踏み出せない裕也と、人と上手く付き合えないアスペルガー症候群のサヤカ、少し知的障がいのある慎二の3人が、どうして未踏峰の山に挑むことになったのか。
天才登山家の通称パウロさんの営む北八ヶ岳の山小屋を手伝うことになった3人が、亡くなったパウロさんの遺骨を持って6720メートルの山に
決死の覚悟で上る顛末です。読後、彼らと一緒に山を登ったような達成感を味わいました。(o^^o)

 

そして「ナンクロ」は大好きな言葉のパズル。
毎回全問答えを送っていますが、一度も当たったことがありません。頭の体操です。

 

椎名誠の「三匹のかいじゅう」は、これから読む本です。じいじの書いた孫の本です。椎名氏は、冒険家であり、私小説家ですから、殆ど読んでいる私は、氏のことをよく知っている読者だろうなあ。(o^^o)

花火大会中止!

 

今日は、昼過ぎに鶴見川の河川敷を通ると、シートやテントを張る人々でいっぱいでした。
7時から花火大会なのです。
シートの上で早くも酒宴で盛り上がる方々もちらほら。浴衣姿の女性や子供たちも集まっていました。

 

私も仕事を終えると、娘と早めの夕食を済ませて、花火大会へとバスで向かいました。
「ホントに行くの?」
と娘が心配そうに言うのも無理はなくて、雨がポツポツ降り出し、雷がさかんに光っていたからで・・
「隅田川だって、こんな天気でもやったじゃない。案外大丈夫よ」と能天気な私。

 

バスの中から、早めに花火が打ち上がるのが見えて、乗客からも、
「すごいすごい!今年は花火と雷のコラボ!」
なんて声がしたと思ったら、突然ざあっと雨がバスの窓を打ち出しました。
土砂降りの中、乗客のひとりがスマホを見て、
「花火大会中止です」
と、私たちに教えてくれました。

 

そこを下りて、反対側のバス停にわたり、帰ってきたわけですが、道路にはびしょ濡れの浴衣姿の人々がわらわらと走っているのが見えました。

 

残念ですが仕方ない。

隅田川花火大会を、家のテレビで、ビール飲みながら孫たちと見たことで満足しましょう。

来年は本物を見るぞ!(^◇^;)

 

写真は、息子の撮った久留米川の花火大会です。

...102030...4445464748...