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たんぽぽ日和

この世界の片隅に

9月も今日でおしまい。

風がすっかり秋のものになっています。

蝉の声、いつの間にか聞こえなくなりましたね。

 

今朝、じつは自転車ごと転倒してしまいました。左の目近くをコンクリートにぶつけ、今は目の周りが魔女のアイシャドウになっています。

明日は右の目にも黒いアイシャドウを塗って、早いハロウィンの仮装でもしないといけないかもしれません。σ(^_^;)

 

さて、「この世界の片隅に」を借りて、娘と2回観ました。

いい映画でした。1回目は物語に引き込まれ、泣いたり笑ったりしながら観ましたが、2回目は、1回目でわからなかったことや、登場人物一人ひとりについて、細かいディテールを、娘とあれこれ話しながら、時々巻き戻したりして観ました。

 

そして、戦争について話すことができました。

私も戦後生まれですから、体験談はできませんが、祖母や両親から聞いたこと、読んだ本、年長者から聞いたことを、娘の素朴な質問に答えるかたちで話しました。

 

舅は95歳で、熊本に健在ですが、彼が九死に一生をえて、ニューギニアから帰国した戦争体験を、夫も一緒に何回も聞くことができました。今は、

「もう忘れた。話すのめんどくなった」

と、私の息子が聞きに行った時も言ったそうですが、私の中にも、舅の壮絶な戦記は生き続けています。

 

「この世界・・」でも、主人公の体験をリアルに追体験しているような、人を愛することの美しさ、深い悲しみや苦しみを心に刻みつけることができました。ニューギニアの最前線で闘った舅も、広島から呉に嫁に来たすずも、まさしく戦争の真っただ中を生きていたのだなあ、とつよく思いました。

 

「また観ようね」

エンディングをいつまでも見ながら、娘と約束しました。