母の命日に🪷

4月17日は、母が亡くなって10回目の命日になります。10年前のこの日、母は本当に眠るようにこの家で亡くなりました。90歳でした。
いつもは夕食後ひとりで入っていたお風呂に、今日は入らない、少し息が苦しいと言って部屋から出てきた母を、弟は背中をさすってやりました。今まで何回かこういう状態があって、楽になった母は自室に戻っていったそうです。(母は心臓に疾患がありました)
弟が階段に座り、膝に頭を乗せた母の背中をさすっているうちに、彼女は眠ってしまったようです。
「お母さん、ここで寝ちゃうと風邪ひくよ。ベッドに行こう」
そう言って揺り起こした時、母はすでに息をしていませんでした。
「お母さん、死んじゃったの?」
弟はそう聞いたそうですが、もう母は返事をしませんでした。
私と娘が駆けつけた時、母は本当に眠ったように、少し微笑んで亡くなっていました。
幸せな娘時代を過ごし、幸せな結婚をし、50代で父を亡くしましたが、老後も幸せだったと思います。この幸せな亡くなり方がそれを証明しています。大変なこともいっぱいあったのよ、と母の抗議の声も聞こえますが、はい、親不孝の娘もいましたね。でも母はいつも言っていたではありませんか。
「私は幸せ者だった」と。
私もこうありたい、といつも思います。
この家に住み、弟と母の話で盛り上がった朝、廊下に母の匂いがすることがあります。
「お母さんがいる」
と弟に言うと、困ったような顔をして弟は笑います。
写真は、亡くなる10年くらい前、母の弟と。父のお墓参りで諏訪に行った時のものです。
母も弟と仲良しでした。

