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たんぽぽ日和

ノンちゃん雲にのる

もうじきお彼岸です。

吹く風も秋になりました。

 

今日は何となく「ノンちゃん雲にのる」について書いてみたいと思います。

聞いたことありますか?

 

時代は昭和で、戦前の児童文学です、著者は石井桃子。

中1の夏休みの課題図書でした。

ノンちゃんは小学3年ですから、課題図書としては物足りないかな、と自称ブンガク少女の私は読み始めたのですが・・

ハマりました。流れるような文体、目に見えるような映像、ノンちゃんの世界にすっかりはまりこんで、長い読書感想文を書いてしまいました。

それから今まで、何回この本を読んだことでしょう。文の書き方を何に学んだかと問われたら、真っ先にこの本を上げるでしょう。

 

月日は流れ、夫となった人と出会い、その人の本棚にこの本を見つけた時、ぴぴっと運命を感じましたね。^o^

男の人の本棚に「ノンちゃん雲にのる」はまずないですよね。夫は私と出会う2年前から児童書にハマっていたのです。

私は当時、児童図書の出版社に編集者のはしくれとして勤めていました。

イラストレーターの卵だった彼に、翻訳物の挿絵を依頼して、初めて渡した原稿料で牛肉を買い、すき焼きをしたことを思い出します。

 

「ノンちゃん雲にのる」は映画化されていて、ノンちゃん役は鰐淵晴子(ハーフで、それこそすごい美少女でした)、お母さん役は原節子、雲のおじいさんは徳川夢声・・当時はすごいキャスティングなんだけどなあ。(^^;)

もちろんモノクロ映画で、この映画の中で、鰐淵晴子は歌ったり踊ったり、バイオリンを弾いたりと、ミュージカルのような感じ(夢の世界なので)でしたが、全編に流れる映像は、のどかな戦前の田園風景そのもの。

昭和30年代に作られた映画で、リバイバルを場末の映画館でやると聞いた時、夫とすぐに見に行きましたね。

 

ああ昭和の話題だなあ。そして、甘酸っぱい懐かしい思い出です。^o^

写真の「山のトムさん」も石井桃子の大好きな作品です。

 

9月もたくさんの本を紹介したいと思ったのですが、ふと見上げた空に浮かぶ雲を見た時、どうしても書かずにはいられなかったのです。

また面白かった本を紹介しますね。(^^)