横浜市 港北区 鶴見区 在宅 訪問マッサージ・リハビリ・びわ温灸はたんぽぽマッサージ治療室

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たんぽぽ日和

名月の夜🎑

一昨日は十五夜でした。

わが家の名月は、無風流だけど、自転車置き場越し。(o^^o)

美しい大きなお月様でした。

子どもの頃、縁側にお団子やススキをお供えして家族で見たことを思い出します。

昔はこんな風習が当たり前のようにあったんだなあ。豆まきも、大豆を炒ったものを撒いたり、柊とイワシの頭を玄関に飾ったり、ちゃんと家庭の行事として行われていましたね。

 

昨日は、Sさんのお見舞いに行きました。

Sさんは、やはり治療室に来られているK

さんのお姉さんで、身体のあちこちに腫瘍ができてしまう病気でした。

3年半前に、病院に検査に出かける朝、急きょうちの治療室に二人でやって来られました。

「病院には行かない、民間療法で治してみたい」と言われて、ビワのコンニャク療法と、ケイシー療法を始められました。

1年して、マコモ療法にも取り組まれ、一時は全部の腫瘍が小さくなる驚きの結果を出すほどに。

しかし、楽観的で呑気なSさんは、次第に療法をサボるようになり、ここ1、2年は訪問するたびに気力を失われていきました。腫瘍は大きくはならないけれど、肺や心臓に小さい腫瘍がたくさんできて、呼吸の苦しさ、肺に水が溜まる

といった症状に悩まされます。

月1回訪問治療していましたが、8月が最後になりました。Sさんは緩和ケア病院に入られたのです。

 

今ならどこの病院も厳しい面会の規制がありますが、その病院は1時間の区切りで、2名までのお見舞いが許されています。清潔で、驚くほど看護師やヘルパーさんたちが感じが良く、ケアも行き届いています。

8階の病室からは、遠く海まで望むことができました。

それまで、人生で数えるほどしか医者や病院と関わってこなかったSさん。家で死にたいの、とずっと言って来られたのに、

「Sさん、今どんな気持ち?」と聞くと、

「安心ですね」と一言。

妹さんや介護の人がしょっちゅう来ていたとはいえ、独居の住まいの夜は不安だったのでしょう。

「でも、いつだって帰ってきていいのよ、ベッドもそのままにしてるからね」

と妹さんが言うと、にっこりされました。

面会の間、手足をさすっていましたが、妹さんの持ってきた餃子やトウモロコシを少し食べたり、おしゃべりしたりとあっという間の1時間。

 

どうかまたお見舞いできますように。

SさんもKさんも私とつよいご縁で結ばれているのです。

「今度は私が先生の治療室に行きますね!」と嬉しい言葉をいただきました。^o^