ねえねえ、今日さ〜
仕事から帰って来て、たまたま長椅子に置いたリュックとクッションの面白いツーショット。
仕事から帰って来て、たまたま長椅子に置いたリュックとクッションの面白いツーショット。
新しい訪問の患者さん、お2人が加わりました。
お友だちで、お2人大正13年生まれ。
Tさんは、フラの先生ですが、もうアクティブ!
お役所の職員を辞めてから、着付けの先生、組紐の先生、お琴、お茶と、何でも極めないと気が済まない性格で、全てお免状を手にしているそうです。
残念ながら足を悪くして、踊ることはできなくなりましたが、今もフラのお教室を手伝っておられます。
Yさんは、まだ現役でお茶の先生をされています。やはり足を悪くされていますが、Tさんを含めた生徒さんが、続けてほしいと熱望して、まだ看板をあげているそうです。
耳も目も問題なく、頭もじつにしっかりしています。
Tさんのすごいことは、まだ何かしたい、やりたいことがあること。
「手で何か作ることがしたいのよ。だから、地区センターで探してるところ」
「ほかにしてみたいことって、あります?」
「そうねえ、世界中旅したけど、アジアで行ってみたいところがあるわ」
「どこですか?」
「マレーシアとか、中国にもまた行ってみたい」
すごい!
Yさんの寝室の壁に、コスモスの花の日本画が飾られていました。
「いい絵ですね。どなたが描かれたんですか?」
「うふふ、私の母の絵。高齢になってから日本画を始めたの。母は99歳で亡くなりました」
上品な物言いをされるYさんは、恥ずかしそうに言いました。
「母の姉も日本画を書いていましたが、昨年103歳で亡くなったのよ」
「ええ〜!長生きのDNAなんですね!」
私の曽祖母も、私が中学生の時99歳で亡くなりました。小さくて可愛いひいおばあちゃんで、いつも縁側にちんまりと座って、針仕事をしていましたっけ。
慶応3年の生まれで、
「私のひいおばあちゃんは、江戸時代に生まれたのよ」
が、ちょっと自慢でしたね。(o^^o)
私の患者さんには、90歳以上があとおふたりいて、皆さん元気。
昔の話をされる時は、目を輝かして、微に入り細に入り若かりし日の思い出を話してくれます。素晴らしい記憶力!
いつか私にもそんな日が来るといいな。
私みたいな人が、思い出話を聞いてくれるといいな。
90代まで仕事ができているといいな。
四肢麻痺(両手は少しは使えます。足はほとんど動かせません)の70歳のIさんは、障害者の施設で暮らしています。
1年前は半年うつで寝たきりでした。
夏までは、寂しくて寂しくて、私に日に何回も電話してきて閉口しました。σ(^_^;)
その彼女が、今はイケイケになって、何事にも積極的。毎日忙しく過ごしています。
今日絵手紙をもらいました。熟した柿を描いたものです。
それから中学の同級生のS君に思い切って手紙を書き、名簿を送ってもらいました。
その名簿から、昔仲の良かった友達に、何十年ぶりに電話してみました。
自分で福祉タクシーをチャーターして、鎌倉に行き、町を散策、鳩サブレーをお土産に買ってきました。
先週は職員さんにお願いして、ミュージカルを観にいきました。12月にも行く予定です。
毎日お菓子を提供して、女子会を開いています。Iさんの女子会は参加者がたくさんいます。
でも、お菓子持参者はいないそうです。σ(^_^;)
これからしたいことがいっぱいあります。
録画できるテレビを買って、暴れん坊将軍や、夜遅くに放映するドラマやスポーツが観たいそうです。
新しい車椅子を買うために、色々な車椅子を試してみたい。今PTに相談しています。
そうそう、ピアノレッスンも始めるそうです。
と、私に電話することもぱったりなくなった忙しいIさんなのですが、ひとつ不満があります。
「職員のチーフが、私にへんな薬を飲ませるの。私、おかしい?」
精神安定剤のようです。
「ううん、全然。私、元気でやりたいこといっぱいのIさん好きよ」
と言うと、嬉しそうに笑いました。
「もしかしたら、また足が痛くなったりして、寝込んじゃうかもしれないでしょ?だから今のうちにできることはしておきたいの。」
Iさん、貴女はステキ。この状態がずっと続きますように!
今日の日曜日は、江ノ島で過ごしました。
快晴で、人、ひと、ヒト・・
そこで待っていてくれたのは、ヒプノセラピストのルナ先生。
ランチは、海を眺めながら美味しいイタリアンをいただきました。
それから、セラピーを受けに、ルナ先生のサロンへ。
写真は、そこからの江ノ島を眺めた夕景です。
素晴らしいサロンでした。
そして、素晴らしいセラピー。
ヒプノセラピーというのは、催眠療法で、潜在意識の中に入っていきながら、過去生を見る、というもの。そして、自分の課題を自分に問い、その答えを自分で導き出すのが目的です。
私の前世は、ひとりはネガティブで、暗い人生を送った西洋人のようで、気持ちが大分落ち込みました。この人は何を私に訴えていたのでしょう。でも、私なのです。
2人目はとても近い時代を生きた女性で、お産婆さんでした。途中で感情移入してしまうほど、私の人生とオーバーラップしてきて、早く亡くなってしまうのが、とても悔しかった思いが伝わりました。
きっとこの人の人生の宿題を、私は背負っているのかもしれない、大切に生きなければ、とつよく思いました。
江ノ島の風に吹かれて、心地よく帰ってきました。ありがとうございました、ルナ先生!
9月も今日でおしまい。
風がすっかり秋のものになっています。
蝉の声、いつの間にか聞こえなくなりましたね。
今朝、じつは自転車ごと転倒してしまいました。左の目近くをコンクリートにぶつけ、今は目の周りが魔女のアイシャドウになっています。
明日は右の目にも黒いアイシャドウを塗って、早いハロウィンの仮装でもしないといけないかもしれません。σ(^_^;)
さて、「この世界の片隅に」を借りて、娘と2回観ました。
いい映画でした。1回目は物語に引き込まれ、泣いたり笑ったりしながら観ましたが、2回目は、1回目でわからなかったことや、登場人物一人ひとりについて、細かいディテールを、娘とあれこれ話しながら、時々巻き戻したりして観ました。
そして、戦争について話すことができました。
私も戦後生まれですから、体験談はできませんが、祖母や両親から聞いたこと、読んだ本、年長者から聞いたことを、娘の素朴な質問に答えるかたちで話しました。
舅は95歳で、熊本に健在ですが、彼が九死に一生をえて、ニューギニアから帰国した戦争体験を、夫も一緒に何回も聞くことができました。今は、
「もう忘れた。話すのめんどくなった」
と、私の息子が聞きに行った時も言ったそうですが、私の中にも、舅の壮絶な戦記は生き続けています。
「この世界・・」でも、主人公の体験をリアルに追体験しているような、人を愛することの美しさ、深い悲しみや苦しみを心に刻みつけることができました。ニューギニアの最前線で闘った舅も、広島から呉に嫁に来たすずも、まさしく戦争の真っただ中を生きていたのだなあ、とつよく思いました。
「また観ようね」
エンディングをいつまでも見ながら、娘と約束しました。