え〜! もう11月? 早い!
カレンダーをめくりながら心で叫ぶのは私だけ?
11月は、私の誕生月であり、夫の命日のある月でもあります。
27日の命日には、詩の会の久しぶりの忘年会があり、その前日には聴覚障害の息子の講演会が杉並で開かれます。
長年家族と暮らしていた杉並なので、当日には息子の恩師や友だちなど、懐かしい顔ぶれが集まるそうです。大丈夫か、息子?
さて、今回の話題は、今とても気になっているシモの話「トイレ事情」です。
夫が亡くなってすぐ、私は横浜の職業訓練校に通い始めました。ヘルパー1級の資格を得るためです。
そこで、実習の講義の後、オムツを1枚ずつ渡されたことがありました。
「宿題です。この中に排泄してみること」
え〜え〜
頑張りました。夜オムツをして、トイレに行きたくなる度に頑張りました。
ところが、出ないのです。大はもちろん、小の方も一滴も出ません。お腹はぱんぱんなのに、です。膀胱炎になりそうになったので、諦めました。(^^;)
この時、トイレに行って出すことは、人間最後の、人間らしくあるための砦かもしれないな、と思いました。
しかし、です。
この、オムツに出す行為が、今どれほど重要か、が問われています。
末期がんのSさんが、入院中の緩和ケア病棟を退院勧告されているのです。
どうしてもトイレでしか排泄できないSさんは、足腰が弱り自力で立てなくなったので、介護士さん2人ががりでポータルトイレに移動しているのですが、この人手不足の折、度々のコールに病院側が音をあげたという訳です。
オムツにさえできれば、家での介護もできるのです。妹さんも頭を抱えています。
「だって、どうしても無理なんだもの」
わかるけど、なんとか頑張ってほしい!オムツにするだけじゃん!と思ってしまう私。最後の砦は、人間の尊厳を諦めることなのかもしれない。
トイレの話題もうひとつ。
施設に住む四肢マヒの患者Iさんは、ナースコールを隠されました。
度々トイレの要請があるのですが、Iさんの場合、重い身体を車椅子に乗せてトイレに連れて行っても、なかなか出ない。便秘なのです。
どんなに待っても出ないので、ベッドに戻すとすぐコール。何回も繰り返すのに、ほとほと疲れて、呼ばれて部屋に行くと、
「ごめんね。出ちゃった・・」
そんなやりとりがあって、Iさんがコールすると、
「オムツにしてください!」
とコールの向こうから職員さんの声。
そして、ナースコールが隠されました。
今、Iさんは、オムツに排泄しています。職員さんは取り替えに来ます。
人間の最後の砦は、かく壊される。これが現実なのです。仕方のないことなのかもしれません。(ため息)
今回は辛い話題にお付き合いくださってありがとうございました!♀️
うわあ。前回のブログにそっくりに近い内容が!(^_^;)
ボケたか、私! でも、余程思い悩んでいる案件なのだ、と察してお許しください。
m(._.)m