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たんぽぽ日和

春の夢

春の夢亡夫(つま)と手繋ぎ野を歩く

 

今朝の夢です。起きた時、甘美でしあわせな気持ちで胸がいっぱいでした。

私たちは若く、長い長い散歩をしています。町だったり、農道だったり、野道をどこまでも手を繋いで歩いています。走ったり、飛んだり、途中夫が草むらに隠れてわっと驚かせてみたり。まるで出会った頃に戻ったような夢。

ドローンで俯瞰したように、道はどこまでも続き、この先には駅があるので、そこまで歩こう、と夫に話しかけていました。

夫が亡くなって26年。こんな夢初めて。(^^)

 

熱海は雨途切れぬお喋り春の旅

五十五年飛び越え友と花の旅

 

中学時代仲良しだった3人が熱海で集まり、楽しい時を過ごしました。

途中それぞれに会ってはいるのですが、3人が合流してじっくり話すのは初めてです。

55年の歳月の間に起こったこと、家族のこと、それぞれの友だち、先生の話題、と話が尽きません。ご馳走を堪能し、お湯♨️を満喫しました。

3人の共通点は、今おひとりさまであることだけ。

孫も大きくなっていいおばあさんたちも、話し出せば中学生に戻っています。

会った日は雨でしたが、次の日は曇り日で、熱海のハーブガーデンを歩きました。桜は満開、石楠花、チューリップ、レンギョウ、デイジー、マーガレットなどなど、ハナノナアプリで名前を検索したりしながら大いに楽しみました。もちろんお喋りは途切れません。^o^

再会を約して別れましたが、本当に楽しい旅でしたね!

 

 

 

 

美しき雛🎎

美しき雛の主(あるじ)は白寿かな

 

もう家のお雛様も片付けたし、大分ブログサボっていたので、遅くなりましたが、雛のことから始めます。

このお雛様は、Yさんのもので、娘の頃からずっと飾っている雛人形。八段飾りで、本格的に飾れば、部屋いっぱいになる豪華絢爛なもの。いまはお内裏様とお雛様だけを飾られています。70年ほど経つその雛は、本当に美しく保たれていて、少しも年月を感じさせません。

その雛の主は、3月19日に99歳になるYさんなのです。

Yさんは、お雛様と同じで、年を感じさせない方。いつまでもお綺麗で、頭はしっかりしていて、お茶の先生で、しかも歌人です。私の目標だと思っています。娘さんやお孫さんとの集まりまでに、しつこい風邪をなんとか退散させねば、と頑張っているところです。

 

嫁の春手話通訳者合格す

 

息子の嫁は、福岡県久留米市役所で手話通訳の仕事をしていますが、この春県の登録手話通訳者の試験に合格しました。

家では息子と手話で話し、町の聴こえない人たちの力になり、手話の世界で活躍している嫁ですが、この世界にも高い壁があって、手話通訳士の国家試験に毎年挑んでいます。

もっともっとこの世界を広げる必要があるのに、なかなか育たない手話通訳。今年は県の試験に通りましたが、毎年ハードルを上げる国家試験を憤る私です。でも、ともあれ、嫁、合格おめでとう!^o^

 

ああ春の決意や入れ歯のひととなる

春の抜歯醒めて己の口になる

 

歯は、本当に人の生活を2分します。

私の父は、64で亡くなりましたが、歯は丈夫で、殆ど治療しないで食生活を楽しんでいました。それは弟に遺伝しています。

ところが母は、昔から歯医者と縁が深く、晩年は総入れ歯。「歯にはひと財産使った」とよく言っていましたが、作った入れ歯はとても自分に合っていて、よくお煎餅をパリパリと食べていましたね。^o^

それを受け継いだのが、私です。(^^;

ほぼ医者に行かない私も、歯のメンテナンスは3ヶ月おき。それでも年々歯の不具合が見つかります。そして・・

とうとう入れ歯、しかもブリッジもダメになったため、3連の入れ歯を作ることになりました。ブリッジを引っ掛けていた歯が割れてしまったため、その歯を抜いたのが一昨日。久しぶりの麻酔は口の感覚を奪います。

でも受け入れるしかありませんね。(/ _ ; )

 

ほぼ一日一句を目指して頑張っています。

 

春まとひ追いかけてくるしゃぼん玉

尽くしたり辛抱もするやつくしんぼ

再会の友は補聴器養花天

「はらへったー」春の公園の大合唱

 

施設のタエさんへのハラスメントは続いています。なんとか使えるようになったケイタイから、タエさんの訴えが聞こえてきます。

やれやれ、です。^o^

 

 

 

 

 

 

二月の怪

 

 

またしてもケーブル断線二月の怪

 

こんな内容は、ブログとして如何なものか、と思うけれど、どうしても書きたいという気持ちを抑えがたく書いてみます。お付き合いください。

 

障害者施設に住むIさんの話です。Iさんではなく、タエさんとします。

タエさんは75歳、頚髄損傷の四肢マヒの患者さんで、私が通い始めて15年になります。

頚髄損傷になったのは、飛び降り自殺の未遂、つまり助かってしまったからで、夫から離婚を求められた時、開いていた3階の窓から発作的に飛び降りてしまったのです。高校生から小学生までの子どもが3人残されました。

 

タエさんは今の施設に入所して23年。

はじめのころは車椅子で散歩したり、不自由ではあっても、絵や字を書いたり、機織りを楽しんだり、旅行にも行っていました。

カウンセリングを受けていましたが、だんだん手足が思うように動かせなくなり、私がリハビリマッサージに通うようになりました。

足は全く動かせませんが、両手は手先だけ動きます。頭はしっかりしていて、口も達者です。

 

そのタエさんが、この1年で、本当に寝たきりになりました。トイレも自力でできなくなりオムツになって、コロナ禍でもあり、自己管理もほとんどダメになりました。

ところが、これは介護者がそうしてしまったのだ、と客観的に私は思っています。

 

タエさんは、1年前まで何でも自分でできる患者でした。すぐにナースコールを押して、トイレに連れて行ってもらったり、必要なものを自分で電話してお店に持ってきてもらったり、タクシーを呼んでショッピングに行ったり、月一度来る息子(1人だけ)とご飯を食べに行ったり。通販を利用して服を買ったりしていたのです。お菓子がバスケットにいっぱい入っていて、冷蔵庫には好きな冷凍食品がぎっしり。

朝はお化粧もしていましたね。

 

1年前まで。

 

じつはタエさんは施設の棟が変わり、昨年春に今の棟に引っ越してきたのです。

コロナ禍で、しばらく月1回来ていた息子とも会えない日々が続いているうちに、タエさんの訴えが始まりました。

「職員のTが、私を叩くのよ」

「昨日は、お風呂に入れてもらえなかった」

前歯に職員の手が当たって、差し歯欠いてしまった時は、さすがに私も事務局に報告しました。

ところが、訴えても事務局は動いてくれませんでした。人手不足は切実な問題でしたし、何よりタエさんは認知症がひどくなっている、というのです。

タエさんのナースコールは隠され、排泄はすべてオムツに、そしてタエさんは鬱になりました。

この寒い冬、私が訪問すると、タエさんは毛布だけで寝ていたので、昨年掛けていた羽毛布団はどうしたのか聞くと、

「寒いからお布団かけて、と言っても、ないっていうのよ」

電気毛布は、なんとか事務局に探してもらって足下に敷いていましたが、そういえば、温かい羽毛布団があったはず。

これも、寒波到来に間に合うように、なんとか事務局に探し出してもらいました。

そして、冒頭の句にあるように、唯一の通信手段であるケイタイ(ガラケー)のケーブルが壊されるようになりました。

しかも、昨年秋から5本目です。

このケーブルについては、事務局に行って、断線されたケーブルを見せ、対応を迫りました。

毎日タエさんから電話が入ります。内容はほとんどが足の痛みと職員からのイジメの訴えです。

私とて人間、ケイタイが無ければ、この電話を受けなくて済むな、とどこかで考えてる。

もうじき充電が切れるので、これから電気屋でケーブルを買ってこなくてはいけません。

でも、もし私がこの手を離したら、タエさんはどうするだろう、と考えます。

一介の訪問マッサージ師の私が、越権行為では、とも考えます。

メディアで盛んに報じられている、医療現場や老人ホームでの職員や看護師によるイジメなんて、大いにありうる、表面に出るのは氷山の一角なんだ、としみじみ思うのです。

この1年、あれこれと迷い、悩んできました。

でも、ここで尻尾を巻いて逃げるのは私の生き方じゃありません。

たんぽぽさん、72歳、頑張るしかない、負けないぞ❗️

o(x)/

 

 

超イケメンの来訪者

駆け足で1月が終わろうとしています。

日本中に大寒気団がやってきました。

それでも、梅が咲き出し、おずおずと春がやってきそうな気配。

 

写真は「はなびら餅」です。

 

初めての花びら餅や春遠し

 

98歳のお茶の先生をしているYさんと、初窯の話をしていた時、

「今年も花びら餅を注文したの」

えー?花びら餅ってどんなお菓子ですか?と尋ねると、

「お餅の中は白餡で、ゴボウの炊いたのが入っているの。1月だけに作られる縁起のいいお菓子なのよ」

食べたい!早速家の近くの老舗の和菓子屋で買ってきました。(そこらの和菓子屋では売っていません)

美味しかったです。上品な甘さで、これを濃茶で頂いたらいいだろうなー、と思いながら味わいました。(緑茶でですが。)(o^^o)

 

Iさんの施設に行く途中で、初梅を見つけました。17日のことです。

 

白梅を見つけしそこだけあたたかく

 

寒風の吹く日でしたが、本当にそこだけ梅の香りがして、春の兆しを見つけた気分。

Iさんは、今冬の時代。足の痛みや職員との確執、毎日ああだこうだと訴えます。(電話がかかるのです。)Iさんにも春が来ますように!

 

春兆す超イケメンの来訪者

 

私ではないのですが、前出のYさんが、嬉しそうに言いました。

「あのね、昨日区役所から人が来て、ゴミを持って行ってくれたの。(植木屋さんが入って、切った枝や葉が4袋あったそうです。)それがね、職員さんが、すごーいイケメンだったの。」98歳のYさん、3月に白寿になるのだけれど、なんて可愛いのでしょう❣️

私も歳を経たらこうありたい!

 

 

 

 

 

あけましておめでとうございます🎍

2023年、令和5年になりました。

今年もよろしくお願いします!^o^

 

九州からの帰省がなかったので、今年は静かなお正月を迎えました。

娘は友だちと初詣に行ったり、出かけていることが多かったので、私はひとり撮りためていたテレビの録画や映画を見たり、本を読んだりと、のどかに過ごしました。

それから、昨年より俳句始めました。(o^^o)

 

そっと目を瞑(つむ)らせ帰る暮れの通夜

 

年末、Sさんとお別れしました。

Sさんは生涯独身でしたから、川崎の家で生まれ、学校に行き、仕事をし、そしてこの家で亡くなりました。女性では珍しいかもしれません。伺ったとき、ちょうど親戚の方も見えて、昔の写真を見ながら、色々Sさんの周辺の歴史やルーツについてお話を伺いました。

帰り際、なかなか瞑らないSさんの瞼をどうにか瞑らせました。そして冷たくなった彼女の頬を撫ぜて、

「Sさん、さようなら。またいつか会いましょうね」

 

箱根路の空気吸うとて駅伝見る

 

正月2日、駅伝を見ました。

箱根は、たくさんの思い出のある地です。

あの山道を辿って、箱根鉄道の駅になんとか出ようとしましたが、なかなか繋がる道に出ません。人家の庭のようなところを通って、長い階段を上り、どうにか塔ノ沢駅に出た事を思い出します。

そんな遠い日の箱根の空気を懐かしみながら、若きアスリートたちの奮闘を応援しました。

 

さあ、4日から仕事、と思ったら、キャンセルがあって(お正月だからなあ)、お休みになってしまった。

ちょうど年末バンクした娘の自転車を、3日に取りに来てくれた自転車屋さんが、修理できたとの電話。遠かったけど、娘と50分かけて取りに行きました。娘はマラソンで、私は自分の自転車に乗ったり、押したりしながら。いい運動になりました。

この自転車屋さんとも20年近いお付き合いで、若き店主もいいパパになっています。

 

さあ、今日から仕事。今年もがんばります!^o^

 

帰り路は満月連れて初仕事

 

しあわせは娘の按摩寒の夜

 

 

 

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